12月14日午前10時30分、美濃市の小坂酒造にさんやほうサポータークラブの面々20名ほどが集まりました。
2024年度最後の活動は、「洗米」
酒造りにおける「洗米」とは米を洗い、糠を落とすことです。
精米された米の表面には糠がついており、糠はお酒の雑味の原因となるアミノ酸を多く含むため、ここでしっかりと落とします。洗米は第二の精米ともいわれています。
工場に集まり、土屋さんと小坂社長のあいさつがありました。
今年の収穫量は、昨年の約半分。
無農薬農薬関係なしに本年度の収穫量は悪いと話を聞き、天候次第で左右されるのだと実感しました。
波多野杜氏から「洗米」の説明を聞き、水を張った桶の中で米全体を揉むように洗米を進めていきます。
今でこそ、「洗米」も機械化されている所が多いそうですが、品評会向けのお酒や精米歩合が高いお酒は砕けてしまわないよう
手で洗うこともあるとのことです。
洗米されたお酒は翌日の「蒸し」工程に向けて「浸漬」という工程に入ります。
「浸漬」の工程は読んで字のごとく、水につけること。
酒造りではこの「浸漬」の「時間管理」が非常に重要になるそうです。
「浸漬」の時間は杜氏が管理しており、時間はどう決めるのかという質問には、
「米の品種、その年の出来具合、精米歩合、気温、湿度、今までの経験で決める」とのことでした。
実際、食用米比べると好適米は精米歩合が高く、吸水スピードが速いため数秒の違いが大きいと杜氏は言います。
作業と共に色々な説明を聞いたところで本年度最後の活動は終わりを迎えます。
今後は、約25日をかけて醪の発酵を進め1月10日前後に新酒のしぼりを迎えます。
本年度は米の数量が少ない分、非常に貴重なお酒になります、と小坂社長は言います。
今年の新酒しぼりたてを楽しみにしながら、また来季の活動も頑張ろうと心に誓う1日でした。
次回は、3月新酒を味わう会が開催予定です。