「蕎麦前」という言葉を聞いたことがありますか?
蕎麦屋に入ると、「ざる1枚お燗付きでお願いします!」という会話が
よく聞かれたそうです。
蕎麦前の歴史は今から約280年前、江戸時代半ばまでさかのぼります。
蕎麦は「挽きたて、打ちたて、茹でたて」が良しとされているので、
待っている間にちょっと1杯、という感じで飲まれていたそうです。
では、蕎麦は日本酒と相性が良いのでしょうか。
答えはノーです。
でも旨味成分が入っているそばつゆとは相性がいいかもしれません。
上等な日本酒を味わいながら出来立ての蕎麦を待ち、
出来立ての蕎麦を音を立ててすすって食べる、
江戸っ子ならではの粋だったのかもしれませんね。