仕込み部屋にあった「添・踊・仲・留」の文字。
これは原料の投入を4日間で3回に分けて行う「三段仕込み」を表す。
1日目は原料投入の「初添え」、2日目は酵母の増殖を待つ「踊り」、3日目は再び原料投入の「仲添え」、
そして4日目の原料投入の「留添え」。
3~5週間かけて、タンク内で糖化とアルコール発酵を同時に行う。これを並行複発酵というのだそうだ。
日本酒独自の発酵過程らしい。
酒蔵内を1周する頃、「蒸し」の作業が終わり、次の作業へ移る。
実際に蒸し米を手に取って手のひらで伸ばしてみると、白く輝き、口に含んでみると、炊いたお米とは違う触感。
米が立っていると表現できるようなしっかりとした噛み応えと甘味、うま味を感じることができた。
(次回に続く)