こんにちは、高旭です。
今年も関市黒屋にある田んぼにて、「米作り」の活動に参加させていただいています。
美濃市にある小坂酒造が数量限定で販売する「特別純米酒 さんやほう」。
こちらの原料米となる「みのにしき」を、農薬・化学肥料を使わないで栽培する取り組みです。
そもそも「山野豊(さんやほう)」とは、倉知(くらち)祭りのかけ声のこと。
「五穀豊穣」を願い、祭りの日に至る所で囃されています。
この「さんやほう」というかけ声には、農民が自然を慈しむ恩恵として米作りが行えることへの感謝の気持ちが
込められているそうです。
この言葉の意義を、あらためて生産者・消費者に感じてほしいとの願いの下、このお米でできたお酒は
「さんやほう」と名付けられました。(小坂酒造さんより)
2023年、今年の活動は土作りから始まりました。
5月13日(土)
ペレットと呼ばれる発酵鶏糞を田んぼに撒きました。
まだ水を張っていない状態なので、歩きやすく作業も順調に進みます。
重さ15キロの鶏糞袋を「よいしょっ!」と担ぎながら、田んぼ全体に撒きました。土台を作っていく作業でした。
5月27日(土)
田植えをしました。子どもたちも大勢参加しました。
まず準備運動をし、田んぼの歩き方を教えてもらいます。
「泥に足を取られないようにするには、つま先から先に入って、かかとから先に出るんだぞ。」
また、稲の植え方については、「稲を2、3本ずつ取って、だいたい3分の1が土に植わるように」
とのご指導をいただきました。
この頃になると、田んぼはたっぷりの水で覆われます。
「足が抜けないよー」とあちこちで悲鳴が!しかし、大きな転倒もなく無事作業が終わりました。
この田んぼでは、農薬や化学肥料を一切使いません。草除けのための米ぬかを田んぼ全体に撒き、
本日の作業は終了となりました。
6月18日(日)・6月25日(日)
稲が少しずつ生長し、田んぼらしい風景になりました。
一番の重労働である草取りの作業が始まります。
いくら米ぬかを撒いたと言っても、草は自ずと生えてきます。稲に十分な栄養が行き渡るよう、取り除かな
ければなりません。車輪のついた「中野式」と呼ばれる器具を使い、稲と稲の間を曳いていきますが、
これがなかなか辛いんです!しっかりと水を吸った田んぼは本当に歩きにくい。
2往復しただけで脹脛はパンパンになりました。暑さがさらに体力を奪っていきます。
横でスイスイと進む小坂酒造の波多野杜氏に置いていかれないようにと焦るものの、なかなか素人には難しい
作業でした。
器具では取り切れない草は、中腰の姿勢で抜いていきます。
体力勝負の草とりですが、2回に分けて、何とか全面の田んぼを終わらせることが出来ました。
簡単そうに見えますが、なかなか大変なんです。
米ぬか散布の様子
7月9日(日)
田んぼの豊かな生態系を体感してもらおうと、「さんやほうサポータークラブ」と「あさひ夢のまち協議会」が
毎年企画する、「生き物調査」が開催されました。
泥の感触を確かめながら、蛙やゲンゴロウ、タガメなどを次々と捕獲する子供たち。
岐阜大学の向井貴彦教授や県立森林文化アカデミーの津田格教授が、生態や植生について話してくださいました。
参加者も普段なかなか見ることのできない生物や植物に興味津々の様子でした。
(記事は「中日新聞」より抜粋)
これ以降の活動は、稲の生長を見守りながら、8月・9月にヒエ切りを行い、そして10月に収穫となります。
酷暑・大雨・台風と天候が心配な時期へ突入していきますが、何とか昨年度の収穫量を上回ることを期待したいです。
「さんやほうサポータークラブ」では、随時サポーターを募集しています。
参加者には特典もありますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
リピート山中さんが「さんやほう」の歌を歌っています。とてもいい歌なので、ぜひこちらもご覧ください。
【問い合わせ先】
(株)小坂酒造場 0575-33-0682
さんやほうサポータークラブ事務局 山下さん 090-2268-5446 までお問い合わせください。