日本泉酒造 イメージ

update : 2021.05.10

長良泉の酒造メーカーである岐阜市の日本泉酒造株式会社を訪問してきました

神谷こんにちは。「樽綱本店」の神谷と申します。今日はよろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

神谷まず、「日本泉」さんについてお聞きしたいのですが、「日本泉」さんはいつ頃から酒造りを 始められたんですか。

弊社は江戸末期の創業と聞いております。当初は違う場所で造っていたのですが、明治の 初めにこの場所に移りまして、それ以来ずっとここ加納清水町でお酒を造っております。 清水町は、「清い水の町」と書くんですが、昔から地下水が豊富で、大変水質がいい場所だ ったものですから、明治の初めにここに来たそうです。

神谷今回、「長良泉」の復刻にご協力いただきまして、本当にありがとうございます。
この話を聞いたときに、どのように思われましたか。

いい機会を頂いたと思いました。「オール岐阜」の酒ということなので、参加させていただ
きたいと思いました。

神谷お米は何を使われたんですか。

麹米として岐阜県産の「ひだほまれ」という酒造好適米を使用しました。
掛け米も岐阜県産の「はつしも」を使用しております。

神谷お水は?

弊社は井戸を 100 メートル掘っておりまして、仕込み水に長良川の伏流水を使っておりま す。超軟水で非常に柔らかくてやさしいお水です。

神谷どんな酵母を使われたんですか?

「オール岐阜(※注)」ということなので、岐阜県で開発されたG2酵母を使用しております。

※注『オール岐阜』[5G(=Gifu)の酒]岐阜の米・水・酵母・蔵元・販売店

神谷実際作っている時に、いろいろとご苦労もあったと思うんですが…。

そうですねえ。甘口ということしか情報がありませんでしたので、それをイメージしながら現代的なお酒にアレンジしていくという事が苦労した点でしょうか。辛くならないように温度管理をしっかりしまして、仕上げしました。

神谷:お酒が出来上がった時はどう思われましたか。よし、完璧だ!と思われましたか。(笑)


― いやぁ、完璧ということはなかなかないんですけど(笑)、イメージ通りにはつくれたかなと思いました。


神谷:多くのお客様から「生はキレがあって、おいしいね。」「笊ごしは最高だね!」、また女性の方からも「飲みやすくて、おいしいお酒です」というご感想を頂いております。


― ありがとうございます。励みになります。


神谷:これからも「日本泉」さんとして、今までの造り方を踏襲したお酒をつくっていかれると思いますが、武山さん自身が挑戦してみたいこととか造ってみたいお酒とかありますか。


― そうですね、これからも今まで通り、四季醸造でフレッシュなお酒を皆さんにご提供するというスタイルは変わらないんですが、少しでも酒質を向上させるということを考えてやっていきたいと思っておりますし、新しい酵母がどんどん開発されますので、そういった新しい酵母を積極的に取り入れてお酒造りをしていきたいと思っております。

神谷:楽しみにしています!今日はお忙しいところ、ありがとうございます。「日本泉」さんの益々のご発展とご活躍をお祈りいたします。

余談ですが、こんな会話も…


神谷:武山さんはいつぐらいから将来自分も酒造りに関わるんだということを考えていらっしゃったのですか。


― 二十代ぐらいから考えておりました。それが現実になったのが、駅前の再開発でビルになって、地下でお酒をつくり始めてからですね。その時に杜氏とか蔵人とかを廃止しましたので、実際に自分で造っていくという形になりました。(以前は越後から蔵人が来ていたそうです)


神谷:実際に酒造りに関わられて、初めて自分のお酒が出来たときはどんなお気持ちでしたか。


― 大変緊張しながらつくったんですけど、味のほうも思ったような出来ばえになりまして、数字的にも狙ったところに到達しましたので、安心しました。


神谷
:すごいですねぇ。武山さんにとって酒造りは、まさに天賦の才能ですね!


― いやぁ、一生懸命やったまでです。

Company Profile

日本泉酒造株式会社

住所:〒500-8429 岐阜県岐阜市加納清水町三丁目八番二号
電話:058-271-3218
時間:平日9時~17時
URL:http://www.nihonizumi.co.jp/

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